「ムーンライズ・キングダム」(2012年)、「マップ・トゥ・ザ・スターズ」(2014年)

うるさいな、と思ってしまう。べつに深い含意はない。しかしたしかに自分の最下層にはある感受性に尋ねるとそう言われる。「ムーンライズ・キングダム」という映画に対して、直観的に絵がうるさい。最初10分ほど感激し続けていたことが以後、重荷として帰っ…

「恐怖政治を顔のかたみに」

蝶の朝の場合の肉欲ひとめみてまだらというものに至るものなら おたがいの外へ返した高貴五つの・あるいはだからと決せなくいて やつれいそぐこといつもダブルチャーミング 友の審級しのげいけなく 悪魔フリスク顔悪魔ミンティア顔悪魔悪魔顔。ミンティア ロ…

市役所に行き、話をつけてきました。簡単な帰結:「あなたは貧者であるから、我々はあなたからもう取り立てようと思わない。しかしあなたが貧者であることをやめたとき、我々は取り立てる意志を再燃させるであろう」

「massacre10」

?すらさえこいねがうわけもなくメリッサ=ドーべルハウス・ポップティーン ザ・ストーカーがア・ストーカーに楽しくなくても賭ける口座も彼岸まで くるまの髪だとていっさんに絶えてなかった花の海につっこむ花タイヤ 高菜のごまが服へ飛ぶのもそうで、モル…

「赤のPanteneにファンはいない」

あの雲はBLACKか BLACK・・・・・15年間くらいは 間その漢字は誰か どうして入ってきた チケットは買ったのか 意志なき遺文であるならばよく見せて欲しいと思います15年15年・・・・・間 第 一声をルーズリーフの零枚目なんかに書いておくからだ 行ったこと…

数十万円分の国からの借金で令状が来たのでぼーーーー。健康保険代が払えなくてってあまりにひとの世にあることすぎて面白いけどすごいよね。話してみるけどどうなるのか判んないな。もういろいろ。かくものはどうにかして残したいけど、ていうかそもそもそ…

「北北西に進路を取れ」(1959年)

観ていて、まず自分がパニックになりかけるのをおさえるのがむつかしかった。ショックだ。これは、なんなのだろうか(映画ではあるのだと思うけれど……)。

「フェノミナ」(1984年)

音楽の無神経さは散々言われてるようですし私が今更言うのは酷だなと思う。ヘヴィメタルがホラー映画にどれだけ片思いしていようと、ホラーはメタルなんて劇伴に必要としてないのがよく判ります。Iron Maidenがこれほど無残に流れる場所なんて観たくはなかっ…

「わらの犬」(1971年)

もちろん「意に沿わない発言に対してすぐ言い訳だと言うのをやめろ」という注意はもっともで、私自身、言い訳という表現はもうすっかり汚染されて使われて長い言葉だと思う。その上でしかし、見苦しく、また強行的にかいていくならば、言い訳というのはこう…

「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(2013年)

音楽は、ケンタウルス座の方向にあるそうです。 都会暮らしの吸血鬼のおはなし。昼間の出歩けなさに人目をはばかる取り引きがくわわるとマフィアものの穏やかさが、「人間は害悪だがやつらの文化は嫌いじゃない」性が高まるとロードムービーの気だるい享楽が…

「女の子よ死体と踊れ」(2015年)

あーーーーーーこれがアニメで制作されてたらな~~~~~~~~って思ってしまいました、ごめんなさい。「トレインスポッティングのケリー・マクドナルドがあの制服のまま百合学園映画でてくれればよかったのに」くらい無茶な要望ですまないんですけど。 死…

「眠る男」(1996年)

映画を観ていてカメラをこれほど真剣にこわいと感じたのは初めてかも知れないと思いました。 ティア(クリスティン・ハキム)がスナックのカラオケで歌っている最中、突然店が停電になる。「すぐ点きますから」と店主らしい男性が客に説明し、事実、電気はす…

続き(「スキャナーズ」)

昨日の日記で一度立てた自分の考えに今日は反発してみたい。昨日の記述では、スキャンする者とされる者(=原因と結果)との区別が、役者の顔の演技を追うことで割合と観ている側にもつきやすいような言い方を私はしていた。しかし、映画をリアルタイムで観…

「スキャナーズ」(1981年)

ヒューム的な映像上の問題がある。眼を見開いた人物Aがバストアップで映っている。すると、次のカットで映る人物Bの顔色が変わっていく。人物Aは顔の肉を震わせ、あるいは悩ましげに、あるいは歯を食いしばる。人物Bはそれに呼応するように顔を固め、あるい…

「ザ・デクライン」(1981年)、「ザ・メタルイヤーズ」(1988年)、「ザ・デクラインⅢ」(1998年)

LAのパンクとヘヴィメタル(まあ、ほぼヘアメタルです)を追ったドキュメンタリー。地区をLAと区切ってさえジャンルを総体的にまとめた記録映画とかではまったくないので、出演バンドやコミュニティーの選択、偏りが激しいのはしかたない。netflixに三部作全…

「キャロル」(2015年)

まっとうな感想は省子さん(http://ichigocage.hateblo.jp/entry/2016/02/17/235213)がかいてくださってますので、読んでください。私、アビーいいなあ、すきすき、と観てましたから彼女にもふれてくれてうれしかった、と言っておきます。 後ろ姿のいい絵が…

「新幹線大爆破」(1975年)

作戦決行前のアジトで、沖田(高倉健)と古賀(山本圭)が会話をしている。劇中でこのシーンの身分は「回想」であり、なおかつ、語りの性質は「もしこれが成功したら」という犯人たちの未来の算段でもあるから、ここは、ねっとりとした(敗北の)抒情=予兆…

「ザ・マスター」(2012年)

カルト組織にとって最もあってはならないこととは「リーダーが転向してしまう」ことに違いない。それに較べれば組織が滅ぶのも繁栄するのも商売のなりゆきにすぎない。もしカルトのリーダーが「ほかに大事なひと」を見つけてしまったら、そうなったなら、メ…

「HOUSE ハウス」(1977年)

終盤、クンフーが「あっ 唇が……大きすぎる……!」と叫ぶ。クンフーが見ているのは、巨大な唇だ。それがしゃべっている。ガリ、ファンタ、クンフーの前に屋敷の怪異がいよいよあらわになり、セットは使い潰されていく。ところで「唇が大きすぎる」というのは、…

「女囚701号 さそり」(1972年)

咲で言えば――と脳内キャスト会議を始めかけてやめた。悪魔のリドルのほうが向いてるかもな、と思う。いずれにせよ見開きカラーで敵チームが練り歩いてくる場面の二番手にいるのは片桐(ここでの横山リエはちょっとパンダに似てる、かわいい)で、彼女を狼狽…

「ウォーキング・デッド」シーズン2、1~6話(2011年)

軍人上がりの、麻薬常習者の、ほれぼれするほど自己陶酔的なメルル・ディクソンも、ひとつ正しいことを言った。崖をよじのぼってはすべり落ちる弟・ダリルの、朦朧とした意識の前に、行方不明の彼は幻想としてあらわれる。あざわらいながら、弟を罵倒する。…

「ウォーキング・デッド」シーズン1、1~6話(2010年)

ステレオタイプな黒人蔑視、アジア人軽視、女性憎悪、無邪気な役割分担、etcにあらかじめ反省的な構えを鑑賞者に見せておきたいシナリオがある(批判とも言えない、ほんのささやかな味つけ程度でしかないにしても、たとえ:たかが:その程度でも)。しかしそ…

「リミット」(2010年)、「キャビン」(2012年)

思うに、「リミット」は館ものの機微を受け継いでいるだろう。映画が始まる。主人公は暗闇で目覚める。どうやら自分は、狭い室内に閉じ込められている。なぜか手元に残されていたライターや携帯電話のライトを頼りに周囲を照らしていくうちに状況が見えてく…

「ミーン・ストリート」「グッドフェローズ」「ドアをノックするのは誰?」(マーティン・スコセッシ)

「ミーン・ストリート」の言語観に敬意を表して、私も自分の口と手を汚して言うならば、ここでのロバート・デ・ニーロは嫌になるほどイギリス顔だ(お望みなら、「英国」顔とでも)。イギリス顔とはイギリス人の顔のことではない。90年代UKロックバンドの有…

「ブギーナイツ」

この映画のシーンでひとをぎょっとさせるのは、拳銃のピタゴラスイッチでまとめて死ぬところでも、コカイン上の母娘契約でもないだろう。「シスター・クリスチャン」を無視した子供の爆竹に、いちいちスーパーヴィーンするまで馴致化した役者のからだなんか…

聞きたい声だけが

孫引きになるけれど、ミシェル・シオンは「映画では登場人物が遠くにいるのに声はすぐ近くに聞こえることがよくある」というケースを引きながら映画論をかいていたようだ。たしかによくあると思う……ぱっと今、思い出せないんですけどね、というやつだ。代わ…

「ひなこのーと」1~2話

夏川くいなにひな子が「きれいなひと」みたいなことを言ってくれて救われました。髪の跳ねぶり、にゃーんなくち、物理的に本を食べる、といったマスコット指向の造型を十分与えられてあるかとみえるくいなだけに、そう言いとめてくれるひとがいて、心強かっ…

「チャーリング・クロス街84番地」

これがある種の「孤児院もの」に映ってしまう理由を、贈り物の質とその差に求めるべきではおそらくないのだろう。たしかにイングランドの乏しい食料配給制のもとで暮らしているフランクたちへ届けられるのはハムや野菜や果物の缶詰といった食料品であり、そ…

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」1~13話

自動手記人形、という字づらから誘いだされるものは当然ある。それだけ強い字づらだからだ。その手の「知識」はあらかじめ作品の外に置いてきた、とは言えない。干渉されるのはしかたない。それにしても、抑圧という嫌われ者を自分のある部分へと積極的に与…

帰宅して毎日二本づつ映画を観てる。映画を観るのがただたのしいと思う。映画コンプレックスの私が……。こういう日が訪れるとは思わなかった。これは、予想できなかった……。 シャマランは「サイン」「シックス・センス」「アンブレイカブル」「レディ・イン・…