日記

疲弊しきってお金がないひとが買いに行く服屋はユニクロでもしまむらでもないです。ユニクロやしまむらより服の値段が安い大型リサイクルショップでもないです。そこが判ってないと思います。お金がなくて疲弊しきっているひとが買いに行くのは、自分の家の…

今日の日記の後半に載せたものは去年6月にかいて未公開にしておいたもの。 ところで「早送り」と「複窓」(べつべつの動画再生ページを複数立ち上げて同時に鑑賞すること)とでより強く抵抗感を引き起こすのはどちらだろうかと、動画配信を観ながら考えるこ…

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★仲田有里『マヨネーズ』 ★平英之「絶対に許してもらえないような灰色のゼブラのために(あるいは、英語のthe worldが日本語の頭に到来することについて)」(TOM、http://urx2.nu/P550) ★服部真里子「私の前衛短歌」(未来短歌会の2018年1月号時評、http:/…

生きている相手に聞かれる可能性が少しでもあるのは、その相手が生きているうちだけ、ということをまだよく呑み込めていないひとたちがいる。その点で、生きてるうちに言ったほうがいい、という我妻俊樹に同意している。くじけかけるように、同意している。…

ひとを名で呼べなくなるとき、というよりむしろ呼びすぎているとき

「バルーフあるいはベネディクトゥス・デ・スピノザ」と呼ぶなら、「クロード・カーアンあるいはカアン」と呼ぶべきだし、「皆川」と呼ぶなら「カヴァン」と呼ぶべきだし、どちらかに徹すること。時と場合によるし、表記についてはアカデミックな慣習もあっ…

「 恥じてはいるが変わらない男たち("What of these men who are shamed but do not change? ")」 metalriot.com Knaaves。ブラッケンドハードコア、ネオクラスト周辺でまずは歓迎されそうな音ではあるけれど獰猛さはキープしつつも、ぐなっ!と急に折れ曲…

収入がない・情熱はある「飢えた若いひと」と「法」とでは前者がつねに優先されるべきだと私などは思っているので、そして現状「法」はまったく力になっていないしケアもされようがないのだから、音楽にせよゲームにせよ、違法に聴きプレイする行為について…

アデライトの花1巻(TONO)

アデライトの花 1 (Nemuki+コミックス)作者: TONO出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2017/02/07メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る うーん模写しちゃいたい。やっぱりさあとナレーションのフォントがいいんだよね。でもやっぱ絵を写し…

ある時期までは私も単純にこう考えていた。かきたいものごと、話したい話題べつに、アカウントを分け、自分の名前を増やし、すきなだけ分裂すればいい。この誘惑は今もつきまとっているし、ひとがそうしたしかたで自分の複数性とつきあっていくことにはもち…

先週また秋田に、今度は青森経由で行ってきた。新青森駅はほんとうに乗り換えで構内を通るだけ、という時間しかなかった。受付のひとがどのような言葉遣いをしてるかとても気にしてしまう。弘前も久しぶりに見たかったけれど無理だった。 目的地で降りて写真…

『写真のボーダーランド』(浜野志保)

大森荘蔵の初期の知覚をめぐる議論でこんなのがあったと思う(この日記の最後の後にかくようにこの私の記憶に失敗と成功とがある)、たとえば顕微鏡などを用いて通常の人間の眼ではとらえられない「組織」(椅子の表面や、人間の皮膚など)を写したプリント…

柿沼裕朋『水銀のゆらぐ言』

水銀のゆらぐ言作者: 柿沼裕朋出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2018/04/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る これだけを伝えに来た、のモードは余裕と取り違えて受けとられることがよくあると思う。ぐだぐだ説明してる時間はない、そし…

砂子屋書房の連載で、平岡直子さんが飯塚距離の一首鑑賞をかかれておりました(https://sunagoya.com/tanka/?p=19577)。 ひとから依頼されて寄稿したものを「載せて頂きました」と書き手本人が儀礼で言うのはやめたほうがよい、とある詩人はとがめて言って…

海外の作家や理論家の訃報をたしかめたとたん、国内では未訳の本を云々しはじめ「一刻も早く心ある訳者と出版社によって翻訳されるべき」とかしたり顔でツイートを回してみせる人文系のひとびとには笑いがこみあげてきます(どこまでサービスで頭がいっぱい…

『サーカスの娘 オルガ』(山本ルンルン)

サーカスの娘 オルガ 1巻 (ハルタコミックス)作者: 山本ルンルン出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/09/15メディア: コミックこの商品を含むブログを見るサーカスの娘オルガ 2巻 (ハルタコミックス)作者: 山本ルンルン出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: …

東京の叔母は真っ白なクラシックギターを贈ってくれた(このかきだしになにものも宿るなかれ)。フォークソングがかつてその上に学ばれ、弾かれた。私は主に5・6弦ばかりに入り浸った。さっそくCもBもないダウンチューニングにしたあげく、指でかきなぞって…

車のドアをガコガコいわせながら電話で鍵がどこかにいってしまったらしきことをとても陽気に話してるひとがいて救われました。今ぱっとまとめてしまいましたけど、ほんとうはよく聞こえなかった。「鍵をなくしたことにあまり疲れてないひと」を日々欲してい…

にらめっこじゃ相手にならないメモをかさねて毎日です。メモであれば「なのだ」も使える、「である」だって使える。だけどこうしてこんな散文に飛びこんでかこうというときは、せめて、なのだ・である体に抗したい。抗したいって言葉の意味はつまり、負け気…

有償ってことについては何度も考えてて。自分の作品は全部フリーでばらまいてきた訳だけど、こだわってるんでもないと思うんだけど、あとこれからどうなるかは私だって判らないし、だけど。それに無償だフリーだって言うけどそもそも私が公開してるのインタ…

葬式で実家にいる間、撮ってきたもの。 ・誰がこんな風に貝殻を幽閉したのか知らない。畑の土をひっくり返していて、あるとき貝がそこらじゅうに埋まっているのに気づいた。貝塚!と興奮したけれど、肥料として砕いて埋めただけという可能性がすぐ浮かんで(…

チャット欄を見ているとよく判る通り、「~は草」「~すこ」とか、誰もが使えるスラングにこそ逆説的にも自分の発作的で一回的な思いが最もよく伝え渡せる、ということを(インテリの説教など爽快に無視して)みんなよく知っている*1。ということは『タルブ…

反嫌煙の言説で目立つものに「日々街中を走り回る車の、害悪においては副流煙の比ではない排気ガスを見逃しておいて……」というのがある*1。この理屈は、私の印象としてはどうしてもあとずさったところからの疲れある抵抗に見えてしまうし、これに対する嫌煙…

一番すきな鳥はスズメです。一番すきなものと毎日どこでも会えるのは「不健康なこと」なんだろうか。遠いものへのあこがれが、今そこにいたらおかしい?

養蚕の映像をぼんやりとした理由で見た。主にふたつのことを思った。そのうち一段上階にあたる欲望を受け入れた上で、そこからもう一度私は降りた。必要に思えたから。……成長の区切りごとに蚕の幼虫は、糞の量が変わるのだという(成長時期ごとの個体べつに…

私、たとえば納豆が食わず嫌いだけど(嘘。子供のころ食べて嫌いになっただけ!)、ひょいっと今眼の前にだされたらあまり躊躇なく食べちゃいそうな気がする。時と場合によるとかたぶんそういうことじゃなく。気分の問題でもなく。「納豆が嫌い」から「納豆…

今日はなにについて日記にかこう、ってたのしみが一日の早い時間にあったと思います。今日も日記がかけることがひとつの恃み、をこえてたのしみでありえた。いつも有効に使えたことなんてなかった「ルーズリーフ」に黒板の字などを義務的にメモしてるときも…

その年に発売された国内盤CDの情報が網羅されてあるCD年鑑というのがあった。今も出版されてるのだろうか。年鑑は電話帳とかそれこそ「ゼクシィ」くらい分厚い、重いもんで、それは私が住んでいた秋田県の町、通学路沿いにあるN書店という小さな本屋さんにも…

『聖なるもの』続き

オットーは人間の感情において後成説を退ける(感情に遅刻者はいない)。また、オットーは変化論も退ける(感情に成り上がりや破産者はいない)。感情は人間に対して、信仰のスピーチで言えば:目覚めているか/いないかだけ、地層のライティングで言えば:…

パズルと貪婪

言いえないものを語ろうとして絶食的にやせ細っていく手がある。レヴィナスの手を誰かが想像でなく思っているようだ。いや。エマニュエル・レヴィナスの『実存から実存者へ』はそんな絶食とは正反対のことを希求して……それでも語りが向かうべき対象ならざる…

心霊研究(自分でも信じられないものを語るには)

長尾天さんの論文はエクトプラズムとかウスペンスキーのような同時代の「キワモノ」「オカルト」とシュルレアリスムとを思い切ってででん!と同じ土台に載せてしまう文にいいものがあると思う。というか私がすきです。・「ロベルト・マッタとP.D.ウスペンス…