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気散じ

たい-いんの日

賛成したのは誰か?:誰が私を逃がしてくれたのですか? 怖い責任論の時間に眼をあけられるひとなら、たとえばそんな問いから始めるべきではないと教えてくれるだろう。あなたの生存は誰かへの贖いとしてのみ描像される必要はないと。無償と有償の終わりない…

耳をふさいでも眠っても

長野は今夜の天気予報によると「所により曇り」らしい(何故長野かと訊かないで欲しい。私にも判らないので)。それを示すアイコンが表示されている。曇りマークの右上にかぶさるようにお月さまマークが乗っている。雲の記号と月の記号がいっしょくたになっ…

size of days

なないろwater'sが消え、やさすいが消え、この街の電線より低いコンビニの棚はどうもいろはすに占められていくようだけど?ということだった。 紙パックのジュース、ペットボトルの水などを飲んだあとで(だって咽喉が乾くから)、ラベルに書いてある原材料…

ヴァールハイト精神城での一夜が誰かに過ぎて

取り違えること、あるものとほかのものとを取り違える局面の多くについて、短歌を通じて書いてきたような気がする。たまたまだろうか。たぶんそう……いや、そうとも思えない。 まだ何もしてゐないのに時代といふ牙が優しくわれ噛み殺す/荻原裕幸*1 噛み殺す…

一例

急に「あー。うんこ食いたい」と言って他人の日記が終わったのでどしたの? ご主人様?とおうかがいを立てたらなんか煮詰まった方向に話が進みすぎたなと自分で思ったときそういうどうでもいい愚かな一句を持ってるとべんりだ。私は一時期、馬糞って字面にす…

Hello Sky Harbor

「家中にお金を撒いてあるから財布はいらない」と不思議なことだけ言い残してプールに帰っていったひとがいたそうだ。なぜプールに?というと私が今すごく暑がってるからだそうだ……。そこまで書いてほんとうに外に出てみたのかも知れない。Sapporoの予想気温…

たしかに眠い

「地上5cmが特権的な/ポジションかのように/思わせつつお茶をすする/昼下がり」(kihirohito "ひくくとべ") 駄目な石作者: 平方イコルスン出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2015/04/27メディア: コミックこの商品を含むブログ (6件) を見る 「運ぶ」のタ…

「将来の夢は女子高生です」

ミラクルということになるだろうか。 「わかば*ガール」のOPにくすん、と鼻を鳴らしてばかりじゃだめ……と言ってまた、くすん。このアニメのOPの終わりに映し出されるシロツメクサでいっぱいになった鉢は、ところで当のOPの冒頭にも映っていて、そこではまだ…

「他者」について(引用)

実際、「他者」は、ほとんどの場合、弱者や被差別者や被排除者一般を総括する用語として使われています。「他者」という用語を書いたり読んだりする人の多くは、ほとんどの場合、善人としてだけ思い描き、悪人として思い描くことはありません。ですから、例…

寒い海上で

星に願いを投稿したいとはもう思えなくなったとしても、「星に願いを」と書きつける誰かの手の運行には素通りできない気持ちが死なずにある。星そのものに願いとなって投げ込んでいかれたい気持ちがもう死滅したように感じられていて、そんなとき、どこか遠…

千年も上の空の土地

サンクチュアリ作者: 八柳李花出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見る 水を浴びることと泥を浴びることと、後者なら泥の色の蛍をつかむことと蛍の匂いの泥をつかむことと、前者なら水を飲むことと…

バニラとバーニア、ヴィニエイラのけんけんぱ

なにが期待されてあるのだろうか。飲み込み顔で両手を「ぱんっ ぱんっ」と叩いて左右を見回してみても、どこからともなく執事や忍者が出てきたりはしないということをひとは知っている(平方イコルスン「叱られる」)。だとしても、そのために手が動いたこと…

演劇部の魔女と騎士 (ひらり、コミックス)作者: 犬丸出版社/メーカー: 新書館発売日: 2015/02/28メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る 「言った言葉の意味なんて自分でも怪しいんだ 他人が詮索しても仕方ないよ」 (p.69) 唯地先輩、の、高…

エクフラシスが敬愛を敬愛する

「描写」のぼんやりとした広さに気後れしつつ、しばらく前に知ったエクフラシスという修辞に思いをよせていた。といって、この修辞について知ることは少ない。ギリシアの修辞学を通して展開した言葉の技法であること。ホメロスが『イーリアス』でアキレスの…

ちっちゃい子が出てくるともっとちっちゃい子が出てくる!!というよろこびは『セントールの悩み』だったけどアニメ艦これもそうでしょう。 というところで長くその余韻を味わっていたところなんだか思い出すものが頭のすみからつついてくる。小学生の女の子…

スピノザ『エチカ』上・下、『国家論』。ううん、元ネタの嵐。「真の観念はその対象と一致しなければならぬ」(第一部・公理六)、究極のシニフィアンとしての神、どっかで聞きました。神は目的を持たないし意志も感情もない。仮にあるとしても神のそれと人…

besize

『文学と悪』のジュネの項でサルトルを引きながら、わたしたちが悪を目指すのはそれが善だと見なされているかぎりのことだ、とバタイユが書いていたと思う。これ自体は明瞭な話で、たとえば「正しさ」に置き換えて考えてみればいい。なにか、「正しさなるも…

「氷たくさんつくれてうれし」

桜入りのアイスって売ってる? はい。 あれこれ外を歩き回ったあと、訴えを部屋で開いた。 九歳か一〇歳そこらで野良仕事をする子どもはつらい思いをするだろう。それでも、仕事がおとなの専売特許のすばらしい遊びに思えた瞬間が、ほぼ例外なくあったはずな…

「美少女を引き立てるためにいるのだからわきまえなさいな」

なにかを反動的に愛する訳でもないし、誰かの否定的な評価へのカウンターでなにかを愛したい訳でもないのだから、ということは自明に思える。艦これアニメを反動で好いている訳では私もないけれど、ただエントリの長さは多少反動的だったかも知れない。 吹雪…

ひとつ前のエントリ後半をまた書き足した(ちょくちょく更新とかアンテナに反応してるとしたらそのせいです、アンテナに反映させず更新するボタンてのがはてなダイアリーにはあった筈だけどここだといちいち反映するようだ)。

艦これ――刺繍された挨拶(海への会話)

暁「これで一人前のレディ……」 雷「もう……みんな私に頼りすぎ……」 響「ハラショー……」 電「なのです」 6話、カレー大会で優勝した第六駆逐隊の四人が並んで眠っているラストシーン。響が眠ったまま言う「ハラショー」に電の眠ったままの「なのです」が続く。…

初七日は下へ

いつごろかもう忘れた。現代短歌大系かなにかで寺山修司の歌を読んでいたころ、次のような歌に当惑した。 「紋付の紋が背中を翔ちあがり蝶となりゆく姉の初七日」 ※翔(た)のルビ (寺山修司「家畜たち」(『田園に死す』)、『寺山修司全歌集』、講談社、2…

食べ物について

川井マコトと新房昭之の対談より。 川井 担当編集さんとは「食べ物の好き嫌いを克服するようなエピソードを描くのはやめよう」という話はしましたね。苦手な食材がある人にとって、嫌いなものを克服することはものすごく辛い経験だから、それをいいことのよ…

承前

昨日「2KZ」に触れた部分、少し訂正しようかと思い、結局そのままにしておくことにした。というのは昨日のは読後の印象を記憶で書いていたからです。数週間経った今日改めて読み返すと自分が思い違いしていた部分があった。ただ、感じたことは変わらない。 …

金髪・ピアス・座敷童子

連載中の「2KZ」(長田佳奈)、最後、ユータさんとトラさんの会話のうちに座敷童子の最小の定義が示されていた。住む家に富や福をもたらす者という座敷童子の一般的な理解をトラさんは自ら否定するけれど、その否定をユータさんは否定、というには少しばかり…

誰が

誰がほんとうに書けているのか、はっきりとしている、という語りを思い出す。もっとも、正しい文面は違う(この文の書き手が愛用していた副詞が「はっきりと」だったのでそれが自分の中でひとつに結びつけられたのだろう)。「実際、大手サイトだとか、はて…

右と左しかわからない所へ/やってきただけ

俺の心臓チケはこうだ、君への心臓チケはこうだ http://d.hatena.ne.jp/kenkou/20111201/1322711317 geocitiesだかtripodだったか、レンタルサーバーを借りて日記をおっかな書き出してみる。しばらくすると夕方、丘の上の大学の駐輪場から帰るために自転車の…

その世から

「貼る」でなく「張る」だと、あれほど口やかましくいんたーねっとの知らないメリッサさんモリッサさんから英才教育まがいのディシプリンをされてきた身が嘘のように、昨日の日記で、あっさり前者で書いていることも、なにか、なにかですね。リンクを貼ると…

■の場所では

「使える文体はなんでも使ってやれ」という下卑たモダニズムの時代(エ?何だつて、もう一度いつてごらん。)が私にもあって、立ち上げては潰すネットの日記、そのいつだったかの数年とちょうど重なり合う。そして、どうとでもなれという思いで書いている中…

十月ののんちゃん、季節は名前に英雄

ロラン・バルトに「ロラン」が付くのは、「バルト」と言えばカール・バルトだったから。ジュディス・バトラーに「ジュディス」が付くのは、似た事情もあるが、女性名を有徴化する学界作法による。一律には行かないが、同等にすべき。「柄谷」と書くなら「大…

レーロージュンビゴー

より。 ひとりにつき15首の連作が104人(数え間違いでなければ)分掲載されていました。 見えざれば受話器のかなたまさびしき走者となる言葉選ばむ/秋谷真由美「星匂ふなり」 ※走者(ランナー) 台風の真昼の雲間よりのぞく欲望と等量の紺碧/江畑実「梨の…

文鎮、カタパルト、鈴(452)

両義的な言葉にどうも、後ろ髪を引かれてしまうようだ(正確にはあの意味を思えば、この意味がすぐに後ろ髪を引く、という言葉のしぐさにときめく……と言ったらいいだろうか)。たとえば「最後の人」(ブランショ)という題についてはいつかデリダも書き残し…

「アリスがいなくても花は咲くんだよ」

神様のメモ帳 (9) (電撃文庫)作者: 杉井光,岸田メル出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/09/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る

「初めて読んだときから、梶井基次郎の『桜の樹の下には屍体が埋まっている!』は、詩的表現としても拙いものだと思ってきた」(http://d.hatena.ne.jp/desdel/20080328)。 『桜は本当に美しいのか』ってタイトルを聞いて最初に思い出したのはこのエントリ…

私がよく見ていた日記では「仕事して帰って寝た」という一行だけ更新される日々が長く続いたりしたけれど、抜け出すために今は保っていかなければならない最低限の話し方のようなものをそういうところでおぼえた(気がした)

それにしても数字によって証明しようとしてしまう。そうじゃないか? 数字が入り込む暇など与えるべきではないと思いながら「○ヶ月くらい誰とも××してない」とか「たぶん○○年くらい××やってない」とか言ってる。それは証明ではない。それは「報告」という修…

hinausgehen(火の腕えっへん)

夕立。 二年前に書いた文を少し編集して再掲。 ―― いわゆるところの記号の恣意性の中へまどろんでいきたい言語遊戯と当初思われていたものが、むしろ感情の切れ込みに最も激しく突き当たる場所に深く届いていたことが露出してしまう、そういう場面がしきりに…

レーローレーエン

夏からこっち、『現代短歌史』(加藤克巳著……かとうかつみちょ!!!)を開いてるけどぜんぜん。本文だけでよゆーの600ページ越えなのでくそまじめに初めから読もうとするとしぬな私と思ったので矯味あるところを小切りに読むモード。矯味てなんだいね。 わ…

さいきん描いてた絵

一年前との違いは色が使えるようになった!!!! くらいしか進展がなくて恥ずかしい とか殊勝な恥じらいもべつにないですが(思ってる思ってる)、まあ涙。 なんですかね。痴れ顔(貧血エレベーター)ぶんがたりないですかね。 ―― 同一日付のエントリ内で区…

カニヴァ

そしていつか出典が判らなくなって:「私たちは何も感じないものに手をつけるのをやめた」。 語り手の胸に向かい「頷いて」(“nodding”)いたこの「草」は、「手旗信号」(“semaphore”)のような動き方をする葉を持ち、「神秘的」(“mysteriously”) に頭を振る。…

ひいふうレシピ

「これがツルバミ 要するにドングリだ」 「ドングリの帽子で染められるのかい?」 「ああ 殻や帽子 枝なんかで染めて 媒染液で仕上げるんだ ミョウバン媒染だと茶色っぽく 鉄媒染で黒っぽくなるな」 「へえ」 (樫木祐人『ハクメイとミコチ』2巻p.43、株式会…

早野臺氣『海への会話』

想像で補完できそうなことを省略せず糞真面目に言う。出来事や認識のつながりを露骨な順接表現を使ってわざわざ言ってみる。ということで生まれる言葉の物質性は、「ふくらみてはしる窓の燈しゆんかんの電車であるから高架のこさる」(「旗」)の「であるか…

天使恵のビルドアップする短歌

「このコーナーではGJ部のメンバーにカバーして欲しいあーんな歌やこーんな歌を募集しながら遠くなった残機に放送のマイクが、ともってもいいですか、とこれも放送室の壁の声で、出せないお返事がお返事でお返事になるんだ(と思ってもいいですか)、挑戦権…

ちぎりおえたあとで

春にして思う……。冬を? いや、秋まで、かなうなら巻き戻してみたい。十一月、十二月、三月と、セブンイレブンのネットプリントサービスを通じて短歌が印刷された紙を手に入れることが出来た。「全く新しい効能を持つ都市間交通システム(仮称)」( http://…