ヴァールハイト精神城での一夜が誰かに過ぎて

取り違えること、あるものとほかのものとを取り違える局面の多くについて、短歌を通じて書いてきたような気がする。たまたまだろうか。たぶんそう……いや、そうとも思えない。 まだ何もしてゐないのに時代といふ牙が優しくわれ噛み殺す/荻原裕幸*1 噛み殺す…

一例

急に「あー。うんこ食いたい」と言って他人の日記が終わったのでどしたの? ご主人様?とおうかがいを立てたらなんか煮詰まった方向に話が進みすぎたなと自分で思ったときそういうどうでもいい愚かな一句を持ってるとべんりだ。私は一時期、馬糞って字面にす…

Hello Sky Harbor

「家中にお金を撒いてあるから財布はいらない」と不思議なことだけ言い残してプールに帰っていったひとがいたそうだ。なぜプールに?というと私が今すごく暑がってるからだそうだ……。そこまで書いてほんとうに外に出てみたのかも知れない。Sapporoの予想気温…

えらい

たしかに眠い

「地上5cmが特権的な/ポジションかのように/思わせつつお茶をすする/昼下がり」(kihirohito "ひくくとべ") 駄目な石作者: 平方イコルスン出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2015/04/27メディア: コミックこの商品を含むブログ (6件) を見る 「運ぶ」のタ…

「将来の夢は女子高生です」

ミラクルということになるだろうか。 「わかば*ガール」のOPにくすん、と鼻を鳴らしてばかりじゃだめ……と言ってまた、くすん。このアニメのOPの終わりに映し出されるシロツメクサでいっぱいになった鉢は、ところで当のOPの冒頭にも映っていて、そこではまだ…

「他者」について(引用)

実際、「他者」は、ほとんどの場合、弱者や被差別者や被排除者一般を総括する用語として使われています。「他者」という用語を書いたり読んだりする人の多くは、ほとんどの場合、善人としてだけ思い描き、悪人として思い描くことはありません。ですから、例…

寒い海上で

星に願いを投稿したいとはもう思えなくなったとしても、「星に願いを」と書きつける誰かの手の運行には素通りできない気持ちが死なずにある。星そのものに願いとなって投げ込んでいかれたい気持ちがもう死滅したように感じられていて、そんなとき、どこか遠…

もろくともここが

☆「もろくともここが」https://drive.google.com/file/d/0BzGrJFPajPoWSWg4Q0NCV0I0WHM/view?usp=sharing

アドレナ

☆「アドレナ」https://drive.google.com/file/d/0BzGrJFPajPoWU2lIQ0dIOW9OX1E/view?usp=sharing

千年も上の空の土地

サンクチュアリ作者: 八柳李花出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見る 水を浴びることと泥を浴びることと、後者なら泥の色の蛍をつかむことと蛍の匂いの泥をつかむことと、前者なら水を飲むことと…

バニラとバーニア、ヴィニエイラのけんけんぱ

なにが期待されてあるのだろうか。飲み込み顔で両手を「ぱんっ ぱんっ」と叩いて左右を見回してみても、どこからともなく執事や忍者が出てきたりはしないということをひとは知っている(平方イコルスン「叱られる」)。だとしても、そのために手が動いたこと…

今と昔から住む人へ

☆「今と昔から住む人へ」https://drive.google.com/file/d/0BzGrJFPajPoWTEJ2eE9kU0RzbEE/view?usp=sharing

演劇部の魔女と騎士 (ひらり、コミックス)作者: 犬丸出版社/メーカー: 新書館発売日: 2015/02/28メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る 「言った言葉の意味なんて自分でも怪しいんだ 他人が詮索しても仕方ないよ」 (p.69) 唯地先輩、の、高…

エクフラシスが敬愛を敬愛する

「描写」のぼんやりとした広さに気後れしつつ、しばらく前に知ったエクフラシスという修辞に思いをよせていた。といって、この修辞について知ることは少ない。ギリシアの修辞学を通して展開した言葉の技法であること。ホメロスが『イーリアス』でアキレスの…

ちっちゃい子が出てくるともっとちっちゃい子が出てくる!!というよろこびは『セントールの悩み』だったけどアニメ艦これもそうでしょう。 というところで長くその余韻を味わっていたところなんだか思い出すものが頭のすみからつついてくる。小学生の女の子…

スピノザ『エチカ』上・下、『国家論』。ううん、元ネタの嵐。「真の観念はその対象と一致しなければならぬ」(第一部・公理六)、究極のシニフィアンとしての神、どっかで聞きました。神は目的を持たないし意志も感情もない。仮にあるとしても神のそれと人…

besize

『文学と悪』のジュネの項でサルトルを引きながら、わたしたちが悪を目指すのはそれが善だと見なされているかぎりのことだ、とバタイユが書いていたと思う。これ自体は明瞭な話で、たとえば「正しさ」に置き換えて考えてみればいい。なにか、「正しさなるも…

「氷たくさんつくれてうれし」

桜入りのアイスって売ってる? はい。 あれこれ外を歩き回ったあと、訴えを部屋で開いた。 九歳か一〇歳そこらで野良仕事をする子どもはつらい思いをするだろう。それでも、仕事がおとなの専売特許のすばらしい遊びに思えた瞬間が、ほぼ例外なくあったはずな…

「美少女を引き立てるためにいるのだからわきまえなさいな」

なにかを反動的に愛する訳でもないし、誰かの否定的な評価へのカウンターでなにかを愛したい訳でもないのだから、ということは自明に思える。艦これアニメを反動で好いている訳では私もないけれど、ただエントリの長さは多少反動的だったかも知れない。 吹雪…

ひとつ前のエントリ後半をまた書き足した(ちょくちょく更新とかアンテナに反応してるとしたらそのせいです、アンテナに反映させず更新するボタンてのがはてなダイアリーにはあった筈だけどここだといちいち反映するようだ)。

艦これ――刺繍された挨拶(海への会話)

暁「これで一人前のレディ……」 雷「もう……みんな私に頼りすぎ……」 響「ハラショー……」 電「なのです」 6話、カレー大会で優勝した第六駆逐隊の四人が並んで眠っているラストシーン。響が眠ったまま言う「ハラショー」に電の眠ったままの「なのです」が続く。…

こ呼

台所で手を洗いながらにゃんこ……わんこ……にゃんこ……わんこ……ふふ……あっ と愕然と気づいたのはにゃんこって猫の鳴き声のにゃんプラスねこのこから成り立ったネーミングだったのだわ!! ひとの言葉を借りれば「どうかしてる」ほど浮き足立っちゃって、でもす…

初七日は下へ

いつごろかもう忘れた。現代短歌大系かなにかで寺山修司の歌を読んでいたころ、次のような歌に当惑した。 「紋付の紋が背中を翔ちあがり蝶となりゆく姉の初七日」 ※翔(た)のルビ (寺山修司「家畜たち」(『田園に死す』)、『寺山修司全歌集』、講談社、2…

食べ物について

川井マコトと新房昭之の対談より。 川井 担当編集さんとは「食べ物の好き嫌いを克服するようなエピソードを描くのはやめよう」という話はしましたね。苦手な食材がある人にとって、嫌いなものを克服することはものすごく辛い経験だから、それをいいことのよ…

ドロ

短歌ワンドロで描いた絵 もれてるのあるかもですが回収してみました。

承前

昨日「2KZ」に触れた部分、少し訂正しようかと思い、結局そのままにしておくことにした。というのは昨日のは読後の印象を記憶で書いていたからです。数週間経った今日改めて読み返すと自分が思い違いしていた部分があった。ただ、感じたことは変わらない。 …

金髪・ピアス・座敷童子

連載中の「2KZ」(長田佳奈)、最後、ユータさんとトラさんの会話のうちに座敷童子の最小の定義が示されていた。住む家に富や福をもたらす者という座敷童子の一般的な理解をトラさんは自ら否定するけれど、その否定をユータさんは否定、というには少しばかり…

センター

twitterとはてなダイアリーのかけもち状態になって以来、私の臆病さってやつで特にここ数年はtwitterのほうでも日記更新しました的な媚態を振るう癖が抜けなかったけど(いや悪いことじゃないんだけど)、どうやら大丈夫そうです。そうそう、日記は日記自身…

誰が

誰がほんとうに書けているのか、はっきりとしている、という語りを思い出す。もっとも、正しい文面は違う(この文の書き手が愛用していた副詞が「はっきりと」だったのでそれが自分の中でひとつに結びつけられたのだろう)。「実際、大手サイトだとか、はて…