こ呼

 台所で手を洗いながらにゃんこ……わんこ……にゃんこ……わんこ……ふふ……あっ と愕然と気づいたのはにゃんこって猫の鳴き声のにゃんプラスねこのこから成り立ったネーミングだったのだわ!! ひとの言葉を借りれば「どうかしてる」ほど浮き足立っちゃって、でもすぐわんこはわんぬとは言わないのに気づく。そりゃそうだ。とはいえヤギをめえこ、牛をもーこ、ともあまり言わないだろう(私が暮らしていた土地では全般的に「っこ」をつける方言だった。牛を牛っこ、子供を童(わらし)こ、など。にゃんこわんこの こ はそれとも感触が違う。第一、猫っこ犬っこではなくにゃんこわんこなのだから)。にゃんことわんこの こ はどちらかに語呂合わせで揃えたのだろうか。にゃんこわんこの こ のこ性(?)はたしかに疑いようがない。この こ の出所を知ろうとは思わないけど、なんだか端を「はしっこ」と言ったりするのに似てるとは思う。ただ同音だからって子と漢字表記してしまうと、これは感興がそがれるだろう。小ささへの思い寄せは こ から感じられるにしても。いつか引いた『崇高と美の観念の起源』(バーク)の、指小的形容辞によるかわいらしいものと小さいものの結びつきなど。
 指子さん(http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=1417561)を私は大好きでいるけれど、描き方自体がすでにして小さい(人差し指で描かれたということは液晶を小さくなぞる風に描かれたのでしょう、きっと)、というところから出てきたひとが画面には大きく手を合わせている、その手の愛らしさ。

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