三月に入って見た夢の話

 この前みた夢についての話をこれから私はするつもり。
 ふたりの子供になって理科室の机の前でおしゃべりしていた。急に電灯が消えた。まっくらになった。ふたりの子供はひそひそ言い出した。「町は熱にかかりました これからなおしにいきます」 と伝言が目の前に広がった。明かりがついた。伝言は消えてなかった。
 「町は熱にかかりました これからなおしにいきます」が「町」からの伝言なのは判っていて、そしてそれが伝えられると同時に電灯が復旧したことで、町は治ったんだ!ということも判っていて、では、これから治しにいくというのはなんなのだろう。すぐれない体調とそれを療養する、という「これからの話」が、こちらに届いたときにはもうその予定は終わってしまっているというのは、なんなんだろう。治しにいく、という言葉が、治ったことのしるしによって伝えられるというのは、どういうことなのだろう(……)。これらは一瞬のうちになされた。遅れてきた手紙にしてはなにか底のところで戸惑わせるものがあって、だけれどもふしぎに気持ちは晴れるような。この夢が私に意味することのいくつかはもう明らかでさえあるけれど、それがこれからどう変わっていくかも判らないけど。三月に入って見た夢だった。

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