ここ数年つきあっている症状であるけれど、首を動かすのが困難になる時期があり、ベッドから容易に起き上がれない。四肢は自由でありつつ、その自由さが起床に対してなにも寄与しない、ということは清々しいだろうか。そうかも知れない。頭が持ち上げられず、手足だけをぱた、ぱた、と這わせている自分の姿を思うと、私もある種の昆虫的生を担い始めていることを感じる。片手で自分の頭を無理に持ち上げ、片手でベッドへの支柱としながらようやく抜け出すことができた。四肢の自由さを制限することで移動の自由を恢復させる。事務が待っている。