「宇宙よりも遠い場所」4話まで。どこから語ってみたいだろうか。高橋めぐみというひとがそもそもこのアニメに籍を置いていてくれたところからだろうか。白石結月のドアがノックされる、夢よりも「嘘みたいな」音のまわりに非常招集された出来事群からか。キャラクターの鼻のかき分けの面白さだって、かき逃せない。「どこからでも」という訳にはいかない筈だ。私も、嘘をつかないようにしたい。1話。東屋らしきところで、玉木マリからの「応援」に驚いた顔でいる小淵沢報瀬を見ながらも、私はこの直後に彼女から好意的な反応がくるのを卑しく予期していた。正直に言えば、ひとの好意を先んじて感じ取っていた。けれど、ああ、報瀬のその顔は私の予期などをはるかに超えていた……。
 南極ってどこだ? 「暖かいとこ」「南の島でしょ?」と素直にくちにだしていたでろーんをふと思い出す*1。南極(なんごく)と南国(なんきょく)とを混同している彼女を笑うひともいるだろうか。でも、私だってそんなものだ。よりもいというアニメは速い、厚い、ようだから(予算とプロジェクトという時間・人力が重る枠組みをも示しながら)、私自身どれだけついていけるか心もとない。私の知るかぎり、アニメを鑑賞することのうちに発生するときめきを最も正直に明かしてきた書き手のひとり、疏水太郎(http://bunsen.hatenablog.com)が「宇宙よりも遠い場所」について、きっとすばらしい文、絵を残してくれている。私にとって特別な書き手すぎ、そしてまたこのアニメを最後まで観たあとで読みたい気持ちもあって、当のエントリーをまだ十分には読めないほどだ(「きっとすばらしい」とはその謂いだ、そう思うことを自分にゆるせる書き手がいるということだ)。だから今は私も、観たはしから他人の感想をあさる必要や義務を忘れることができる。まだそれを読んでいなくとも、すでに大事なひとが感想をかいてくれているということを胸のうちのあてのようにして、今はひとりで観ていくことができる。