「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(2013年)

 音楽は、ケンタウルス座の方向にあるそうです。


 都会暮らしの吸血鬼のおはなし。昼間の出歩けなさに人目をはばかる取り引きがくわわるとマフィアものの穏やかさが、「人間は害悪だがやつらの文化は嫌いじゃない」性が高まるとロードムービーの気だるい享楽が、不死の種族の述懐がもれてくると廃れたものへの視線に根差したコレクター趣味がそれぞれでてくる。そこらへんはまあそうでしょうね、というやつで驚きとかはないし、いやむしろそれはそれでいいんですけど、とーにかくでれでれしてるイヴとアダム(首と首からませるかんじの)のありようがどうしたって全面的です。アダム&イヴのペア性とか特別なふたり性みたいなのには私、なんにも感じたことないと思うんだけど、この映画でもまあふうん……くらいだけど、これは、イヴ役のティルダ・スウィントンがとにかくかーわいくってときめきまくりです。とくにイヴの妹のエヴァがでてくるとアダムの前ではちょっと気を使ってるのか同調して、困った子……扱いしてみせつつでもやっぱり妹すきすきが隠せない……!!!


 私、お気に入りなのはテレビ番組観てるふたりが思わずおんなじ笑顔になっちゃってるとこ。アダムはまあ、80'sシューゲイザーオルタナサイケに感化された曲自分で宅録してうふふ……って喜んでるようなかわいいやつなのでわきで苦虫です。


(「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」、(C)2013 Wrongway Inc., Recorded Picture Company Ltd., Pandora Film, Le Pacte &Faliro House Productions Ltd.)