かんたん!クリップスタジオ漫画術(犬丸)

かんたん! クリップスタジオ漫画術【クリップスタジオペイント 体験版CDつき】

かんたん! クリップスタジオ漫画術【クリップスタジオペイント 体験版CDつき】

 体裁や筆運びが、私に、子供のころ読んだ学研まんがのいろいろを思い出させてくれます。「キャラクター」という用語に少しばかり照れくさそうにしてる、気のいい登場人物たち……。そして、居間のある家での「自分の部屋」というあの場所。
 クリスタ実際に起動さして読むのが前提だと思うから、この本単体ではあんまり読み進めてないですけれど。自分がまだ絵をかきたいのか、どうなのか、決めかねる状態で今いるので、ただそういうことはいったん置いてめくっています。


 クリスタを導入し、デジ絵の世界に飛び込んだアユミさんの筆がある日とまります。クリスタの使い方を手ほどきしている従姉妹のカコさんがSNSをチェックすると、「うん…あたしに向いてないのがわかった…」「カコすごいよ…才能あるんだもん…」というアユミさんの言葉。才能あるんだもん、という言い方は思わず口をでてしまったにせよ、自分を卑下することで他人をより強く突き飛ばす「言いぐさ」同然であって、読み手は誰もこのアユミさんの悲しい「言いぐさ」にハラハラするだろうと思います。そこでカコさんはどうするかというと、自分のデジタル初学時代の不器用な絵をアユミさんに見せてくれます。このひとをまだ挫折させたくない、という思いはやっぱり人嫌いでインターネットの上でさえこんなところにまで下がってきてかいている私には遠いかも知れないけれど、そういう思いがいろんなかたちをとることについて、思いました。