砂子屋書房の連載で、平岡直子さんが飯塚距離の一首鑑賞をかかれておりました(https://sunagoya.com/tanka/?p=19577)。


 ひとから依頼されて寄稿したものを「載せて頂きました」と書き手本人が儀礼で言うのはやめたほうがよい、とある詩人はとがめて言っていた(……)。そうできれば、ずいぶん風通しはよくなるだろうなと私も思う。同じように、自分の作品が取り上げられた場合、「~さんが取り上げてくださいました」とか「私の作品について書いてくれました」と作者が言うのは、率直に言って相手の営為への非礼、侮辱にあたるのではないかとずっと思ってもいた。それがもし惰性でかかれているのでないならば、とにかくひとは自分でかきたいことをかくのだから……と私もまだ思っていたいのだし、そうであれば「~してくれた」「~してくださった」付きで紹介することは無用の儀礼というよりはるかに、そうした書き手の冒険的な営為をそそくさと自分の気分/陣営の側に回収したがる心情にまみれた、言ってみれば風通しを悪くするだけの「マーキング」ではないか……とか。たとえばリツイート機能がここにあれば、記事を引っ張っておいて示すだけであとは素知らぬ顔で済ませられたのだろうけど、そうもいかなかった。いくぶんかこうして自分の弱さに依ってかいてしまいながら。