収入がない・情熱はある「飢えた若いひと」と「法」とでは前者がつねに優先されるべきだと私などは思っているので、そして現状「法」はまったく力になっていないしケアもされようがないのだから、音楽にせよゲームにせよ、違法に聴きプレイする行為については各人「やるなら上手くやりなよ、」と言うほかない。どうしても聴きたい、どうしてもプレイしたいならすきにやれよ。
 世の中にはいまだに音楽レビューサイトの管理人がちゃんとCDを買って感想をかいているのか逐一チェックしている生まれる前から老い切った警官のような者たちがいて驚かされるけれど、なにも共有サイトをさがすまでもなく、とうに昔からYouTubeで「任意のアルバム名 + full album」で検索すればいくらでも音源はあがっているし聴ける状態であることを言わないお約束とするのは自由であるけれど、みなそこから確実に恩恵をついばんできている筈ではある(たとえ表だって口にはだされずとも)。少なくとも:そして:多少は世間の常識に対し譲歩して言うならば、せめてバンドもとうに解散し、何十年も絶版のままで、中古のプレミアだけは不動の高値を維持し、もはやマニア/好き者くらいしか掘り下げないであろうようなアルバムを無断でアップするのが悪いとは私は思わない。わざわざこんなことを言わなくてはいけないのが悲しいけれど、わざわざでも言っておかなくてはいけない。インディーロックとエモの間で温かみのある手作りの「いい曲」をかき続けたSense Fieldのデビューアルバムの無断アップロードに対して(まあ私は買って所持してるけどね、と一応言っておこうか? これは単にファンアピールですけど)、このアルバムをあげてくれてありがとう、と当時のバンド活動を思い浮かべながら感謝の言葉をコメント欄で述べていたのはロドニー・セラーズ(Sense Field)だった。こういう態度のひとのほうが稀なのは知りつつ、また真に冷や汗が伝うホラーサバイバルゲーム「Darkwood」(https://imgur.com/gallery/xVhDz)の「飢えた若いひと」のためのバージョンを無料で共有サイトに配布してみせたAcid Wizard Studioのような試みを誰にも要求できる訳でなくそうするべきでさえないとは思う。とはいえPay what you want!と誰もが言える世界にはおそらくならない以上、こうしたことをかいておく。

youtu.be

追記:ところで最近見つけた記事で知ったけれど、ポップミュージックのかたちにして、各国で禁じられた言説をひそかに、しかし大々的に流通させようという営みがある:「報道規制の“穴”、音楽配信。禁じられた記事を流す〈無検閲のプレイリスト〉前代未聞のポップソングは検閲をくぐる」(http://heapsmag.com/uncensored-playlist-music-streaming-service-loophole-media-regulation-pop-songs-made-out-of-censored-articles)。