ほかのジャンルに対してはいくらでもナメて粗野な物言いができるもんだな、というのはよく思う。自分のジャンルと少なくとも同じくらいの厚みと展開と困難をくぐりぬけてきた歴史がよそにもあるとはなから念頭にも置いてなさそうな。それにかえって、粗野であるほうがいいときというのも、あるのかも知れない。自分でかいててあまり信じられませんが……。だって詩歌やってる筈のひとたちのアニメ感想とかびっくりするくらいひどかったりするし。それはしょうがないことなのかしら。
 それでも半端にかじったネットジャーゴンを使って、ほら、詩歌以外にも自分の感性は時代に対応できるんですよ、自分の感性はつぶしがきくんですよ、と言いたげな鬱陶しい身振りよりは、図太い無知でともかくも自分の好悪に筋を通すほうがまだましかも知れない。同じ村の遅れてる連中より自分のほうが「使いこなせてる、乗れてる」なんて錯覚してしまうよりは。